国産車に近い信頼性を輸入車も持つようになり、高級なイメージも手伝い、いろいろなメーカーの輸入車を、東京や首都圏で見るようになりました。国産車同様に乗り換えの際、外車買取を考える方も多いかと思います。買取を依頼する時期や車の状態によりどう変わるのか、外車買取の相場についてみていきましょう。
外車の買取相場
輸入車を売却しようと相場を調べたことがある人はご存だと思いますが、輸入車の相場の情報はそんなに多くはありません。そのうえ、タイムリーな情報ではないことが多く、そのことを知っておく必要があります。輸入車は同じグレードの車両であっても、装備されるオプションが違うことで、相場から外れてしまうことがあります。国産車とおなじく、走行距離や年式も買取価格に反映されますので、車両ごとの買取相場はあくまでも目安になります。
実際に車の状態を確認してもらうと、オプションやボディの状態などで買取価格が思っていたより高かったり、安かったりすることがあるので、相場だけで判断するのはおすすめしません。国産車の相場と同じく、輸入車も時期によって相場は大きく変動しています。決算時期は中古車販売が活発になるので相場が上がる傾向です。反対に観光シーズンでは車の販売が鈍るので相場はそれほど高くならない傾向があります。輸入車にはプレミアムカーと呼ばれる車種がありますが、それらの車両は時期による影響をあまり受けないとされています。
しかしプレミアムカーの相場は急激に変動する傾向があります。急な上昇や下落には注意が必要です。車の相場が知りたいときに、やはり確実なのは日ごろから相場をチェックしておくことが必要になります。輸入車の相場は、国産車ほど変化は大きくありません。そのため、週に1回くらいチェックすることで愛車の相場の流れがつかめてきます。その際に、愛車だけでなくライバル車の相場も同時にチェックしておくことで相場の変化をつかみやすくなるでしょう。
外車が高額買取されづらい理由
輸入車を下取りに出すとき、国産車の下取りをメインとしている中古車販売店で査定依頼すると、思っているような価格ではないことが多いでしょう。車種によっては査定すら断られることもあります。
いくつかの理由がありますが1つ目の理由として、修理やメンテナンスの費用が高額になりやすいことです。下取りの際、査定士が車の状態や不具合を確認します。そして中古車として販売する際、不具合を修理し手直しするわけですが、輸入車の場合メンテナンス費用や修復部品が高額になり、下取りの金額から差し引かれる分が多くなり、査定額が低くなりがちです。そのほか故障した輸入車はメンテナンスや修理にかかる費用が判断しにくく、魅力的な車種であっても買取を断られることも少なくありません。
2つ目の理由として、日本の交通事情に合わず需要が少ない場合です。国産車は日本の道路や交通事情に合わせて設計されています。輸入車は各国で使いやすサイズや構造をしています。車種によっては非常に大きな車体で、取り回しがしにくかったり、車格にあった駐車スペースがなかなか見つからなかったりと、国産車のように、大多数の人に適している車種とはいえません。
3つ目の理由として、輸入車を選ぶユーザーは、キズやへこみに敏感であることが多いです。そのため、国産車の査定では問題にならなかった、キズやへこみでも大きな減額査定をされることがあります。車は使用していればどうしてもキズやへこみができるものですが、査定の際は国産車よりも加減点に影響が出ることは考慮しておく必要があります。そのため査定額の折り合いがつかないこともあります。
4つ目の理由として、輸入車ディーラーであっても業者オークションでの中古車販売になることが多いので、どうしても査定額は低くなります。輸入車ディーラーはメーカーとの契約により新車販売に力を入れています。そのため、中古車の下取りや販売は、オークションの相場が基準の下取りになるため、査定額に期待することはできません。
外車を高価で売却するコツ
輸入車も国産車と同じく、多くの買取店で査定してもらうことが高額査定を引き出すポイントになりますが、車種の中には、一般的な買取店では判断されにくい大きな魅力を持った車種がたくさんあります。そんな魅力も含めて、しっかりと査定してもらうためには、お店選びがとても大切になってきます。輸入車を高く買い取ってもらうためのポイントを見ていきましょう。
実際、国産車を中心に査定をしている店舗では、なかなか輸入車の高額査定を期待することはできません。買取店で蓄積される輸入車両の知識や実績が不足しているため、適正な査定額が提示できないからです。そのため、買取査定は専門スタッフのいる輸入車専門店に依頼することをおすすめします。輸入車は国産車よりも多くのオプションが設定されていることが多いです。そのオプションの中には非常に高額なものもあり、オプションの値打ちを適正に加点できる店舗でなければ、高額査定にはならないでしょう。
また輸入車を選ぶユーザーはプレミアム感を求めるユーザーも多いことから、オプションの種類も高級感を感じさせてくれるものが高評価です。ナビゲーション、サンルーフ、本革シートなどを装備している車両は評価が高くなります。趣味性の高い車両は輸入車専門店の中でも、とくに専門的な車両を扱う店舗に買取相談を依頼するとよいでしょう。深い専門知識を持つスタッフにより、本当の価値を査定してもらえるからです。高性能なスポーツカーだけでなく、フランス車やイタリヤ車には数多くの特別仕様車があります。
輸入車を購入するユーザーの中には、そのような特別な車両を熱狂的に支持する方も多く、深い情熱と知識をもち合わせています。普通の中古車査定ではその値打ちが見いだせないものでも、専門店には探している車両かもしれません。ほかにも、メルセデス・ベンツにはAMGのような特別なグレードが存在します。スポーツ性能を高めた車が多く、探しているユーザーは特別な方たちに絞られるため、そのような輸入車を扱う中古車買取店に相談するとよいでしょう。
買取店に査定をしてもらう際は荷物を降ろし、できるかぎりきれいな状態で査定してもらいましょう。とくに内装が汚れのせいで、オーナーが大切に車を扱っていなかったように見られるとマイナスです。輸入車の中古車の購入を検討するユーザーは国産中古車を検討するユーザーより内外装の状態を気にする方が多いので、できるだけきれいな状態で査定してもらいましょう。
まとめ
国産車と違い、輸入車を買取依頼する際のポイントはいろいろ違いがありました。大切に乗ってきた愛車を少しでも高く評価してもらい、本当の価値をつけてもらうためには、輸入車の知識や経験をたくさん蓄積した専門店に依頼することは必須です。輸入車の相場は、頻繁に大きく変わることはあまりありませんが、乗り換えや下取りの予定がなくても普段から愛車の相場や状態を知っておくことをおすすめします。